いつ起こるかわからない地震!DIYで最低限の耐震強度を備えよう!
地震大国といわれる日本ですので、できる限りの地震対策は施しておきたいものですね。
しかし、大がかりな耐震補強工事はそれだけお金もかかります。
そこで、DIYでできる耐震補強 について解説します。
もちろん、DIYですから万全とはいえませんが、命を守るための最低限の地震対策としておすすめします。
DIYでできる耐震強度を高めるテクニック
まずは、ホームセンターなどで手に入る器具でできる耐震テクニックをご紹介します。
・家具を固定する
地震のとき、タンスや大型テレビなど、転倒や落下の恐れがあるものは固定しておきましょう。
さまざまな固定器具があるので、組み合わせて転倒対策をしておくとより安全です。
・L字型金具で固定する
壁の桟が入っている所に金具を取り付けましょう。
桟のないところは空洞になっているので叩くとわかります。
・ベルト式、チェーン式器具で固定する
家具と壁にそれぞれネジ止めした金具を、ベルトやチェーンで結びつけて固定します。
30度以下の角度で、たるみなくピンと張っておくことが重要です。
・ポール式器具(つっぱり棒)で固定する
家具と天井のすき間を棒状の器具で固定します。
ただし、天井に十分な強度が必要です。
和室によくみられる竿縁天井などは強度が弱いので、補強板を取り付けた上で固定しましょう。
・ストッパー式器具やマット式器具で転倒防止
家具の下部に設置して家具を倒れにくくします。
・耐震ラッチを使って扉が開かないようにする
「耐震ラッチ」とは、地震のとき自動的に扉をロックする器具で、ネジで簡単に取り付け可能です。
壊れやすいものを入れている食器棚などに取り付けておけば、中のものが外に飛び出すのを防げます。
・制震ダンパーで地震の揺れを分散する
「制震ダンパー」とは、揺れのエネルギーを分散する器具です。
やや上級者向けにはなりますが、天井周辺の柱や梁に取り付けると、揺れが分散し建物の崩壊リスクを軽減します。
ただし、柱や梁の特性を理解し、適切な箇所にまんべんなく設置することが必要です。
・SRF工法で壁や柱を補強する
SRF工法とは、壁や柱に接着剤を塗り、丈夫なポリエステル繊維のベルトを貼りつけたり、巻きつけたりする補強です。
やや大がかりにはなりますが、柔軟性があり、揺れの力をフレキシブルに吸収し、適応します。
その上からオシャレな壁紙を張れば、ちょっとしたリフォームにもなります。
DIYだけではNG!耐震強度を高める以外にも地震に備えておこう
いざ地震が来たとき、家具の転倒や落下事故に巻き込まれないよう、普段から気をつけることをチェックしてみましょう。
・寝室や子ども部屋、高齢者の部屋に家具をおかないようにする
・じゅうたんや畳の上に背の高い家具を置かない
・家具の上に 落下すると危険なもの(ガラス製品など)を置かない
・上下に積み重ねるタイプの家具は外れないように固定する
・吊り棚や電灯など、つってあるものが落ちないように固定する
・廊下や階段、部屋の出入り口にものを置かない
・ベランダの落下しやすいところに植木鉢などを置かない
・外壁のひび割れはスプレータイプのセメント剤などで補修をしておく
補強工事はもちろん絶大な効果に期待できますが、費用が大きくかかります。
手軽に出来る対策として、これらの事を十分に理解しておいてくださいね。
まとめ
自身でできる耐震補強にについてご紹介しました。
地震はいつおこるかわかりませんので、日頃から家具などの転倒防止を心がけ、いざというときに命を守る空間の確保と行動を想定しておいてください。
防災意識もつことで、被害の大きさも変わってきます。