住宅ローンを利用するその前に!知っておきたい固定金利・変動金利とは?
夢のマイホームを現金一括で購入できたら、それはとても素晴らしいことですが、多くの人がマイホーム購入の際には住宅ローンを利用することでしょう。
住宅ローンの中でもっとも気になるポイントが「金利」ですが、この金利の中に「固定金利」と「変動金利」という種類があることをご存知でしょうか?
今回は固定金利と変動金利とは、ならびにそれぞれの金利に関するメリット・デメリットについて、ご紹介していきたいと思います。
住宅ローンの固定金利と変動金利のそれぞれの特徴について
固定金利と変動金利、まずはそれぞれの特徴について確認していきましょう。
固定金利とは?
言葉の通り「金利が固定」ローンのことを固定金利と言います。
固定金利の中にも「固定金利期間選択型」と「全期間固定金利型」があり、それぞれに特徴があります。
「固定金利期間選択型」は、ローン契約時にある一定期間(例えば5年・10年…などのように)の間は金利が変わらないというものです。
その期間が終了したら、次の金利タイプを選ぶことができます。
「全期間固定金利型」は、ローン返済期間の金利はずっと変わりません。
変動金利とは?
続いては変動金利です。
変動金利は、ローン返済途中で金利が見直されます。
基本的には金利は半年ごとに見直され、金利が下がれば返済額は下がりますし、金利が上がればローン返済額が増えます。
金利は半年ごとの見直しではありますが、返済額は通常ローン契約時に「5年間」「3年間」などと選択し、その間は返済額は変わりません。
自分の給与が年齢を追うごとにアップすることを見越してであったり、世論の金利状況を見て現在は低い金利でローンを組みたい場合などの場合に、変動金利を選択することが多いようです。
住宅ローンの固定金利・変動金利のそれぞれのメリット・デメリットとは
固定金利と変動金利というように、異なるタイプが設定されているということは、それぞれにメリットがあるということです。
また、メリットがあるということは、当然デメリットもあるわけで…。
それぞれのメリット・デメリットを把握し、自分に最適の金利タイプを選択したいものです。
固定金利のメリット・デメリット
【メリット】
●金利が固定されているため、将来への計画が想定しやすい。
●市場で金利の大幅な変動があっても影響を受けることが無い。
【デメリット】
●変動金利と比べて、設定される金利が高め。
●途中で変更したくなっても、他の金利タイプに変更できない。
●市場が低金利に推移した場合、変動金利よりも返済額が高くなる場合がある。
固定金利の場合には、計画性をもって返済計画を立てることができるという大きなメリットがあります。
ただ、変動金利と比べて将来的な支払い総額が高くなる傾向が見られるというデメリットが考えられます。
変動金利のメリット・デメリット
【メリット】
●固定金利と比べて、設定される金利がやや低め。
●市場金利が上がらなければ、低金利のまま推移する可能性がある。
【デメリット】
●将来的に金利が上がった場合のリスクがある。
●更新期間から先の返済計画を立てる場合には若干不利である。
現在は夫婦共働きが増えていることもあってか、若い世代は比較的変動金利を選択するパターンが増えています。
返済資金に余裕があるならば、金利が上昇しても金利見直しの前に繰り上げ返済を行って、借入額を減らして対処することも可能です。